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桜と摘み草

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森に行くと山桜と枝垂れ桜が満開でした。今年は寒い日があったので花が長持ちしてくれて、いろいろな桜が一緒に咲いていてとても綺麗です。桜の季節には足もとを見ればヨモギや土筆が出ているのです。毎年のことですがヨモギはヨモギ餅にして、土筆はキンピラを作ります。

愛なき世界 三浦しをん著

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T大学のそばで洋食屋の見習いとして料理人を目指している藤丸は、出前を頼まれる理学部の植物研究室の教授や院生たちと顔なじみになる。出前を届けるうちにシロイヌナズナの葉っぱの研究に夢中の本村紗英に恋をする。人生の全てを植物に捧げている紗英は恋愛には興味がなくて、ふられてしまいます。「植物には脳も神経もありません。つまり思考も感情もない。人間が言うところの『愛』という概念がないのです。だから私は植物を選びました。愛のない世界に生きる植物の研究に、すべてを捧げると決めています。だれともつきあうことはできないし、しないのです」と。ふられても植物への理解が深まって行くにつれ、紗英への気持ちも増していく藤丸。

私は知りたい。私と同じように地球上で生きている、不思議で魅力的な植物を。これからも知るために、研究者として生きて行く。私は植物に恋している。と言う紗英。

「その情熱を、知りたい気持ちを『愛』って言うんじゃないすか?」と言う藤丸の恋の行方はどうなるのでしょうか・・・気になりますね。

研究や実験の細かい描写が凄いのです。しをんさんはどれだけ調べて勉強されたか、気の遠くなる作業です。登場人物の松田教授、仲間の院生、洋食屋の店主など皆それぞれが魅力的で、深い愛の詰まったとても良い物語で心に残ります。


by mamakoba | 2019-04-10 14:11 | Comments(0)  

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